2025年5月3日 晴れ
もう、君の番号に電話をかける資格なんて、きっとないんだ。
あの簡単な数字さえ、今の僕には遠すぎる。
全部、自業自得だよ。
君を失って、初めて君の苦しさに気づいたんだ。
一緒に見に行こうって約束していた海も、
今では、枕にこぼれ落ちる涙に変わった。
君が去ったあの日から、僕の世界は色を失い、ただの空白になった。
白馬の王子様になれなかったことが、何より悔しい。
片膝をついてプロポーズすることも、
君のウェディングドレス姿を見ることもできなかった。
君の特別な愛情を失って、ようやく理解したんだ。
あの頃、心から僕を愛してくれた君を、
突き放してしまったのは、僕自身だったって。
花束を持って、童話みたいな結末を君と迎えることもできなかった。
もし願いが叶うなら——
次は、僕が傷を引き受ける番でいい。